東日本大震災は私たちから多くを奪いました。

一方で多くのことに気づかせてもくれました。

本当の豊かさとは何か

本当の生きる力とは何か

この地球に生きていくために

子どもたちに伝えていくべきことは何か

多くの人が自分自身に問いました。

強く生きるために、幸せを実感できる場を創り出すために

一歩を踏み出そう。

私たち6人が始めたアクション。

それが、東北ロクプロジェクトです。


決して意のままにならない東北の大自然の中で

生命を創り出してきた農業や水産業は

今や日常から遠くなってしまいました。

食料を創り出す現場で継承されてきた知恵を知ること

自然と共生する暮らしの豊かさや喜びを体感すること

自然が牙を剥いたときに生き残るためのしくみを創ること

それは、今、とても大切なことです。

電気がなければ動かない製品に囲まれた暮らしは

いつのまにか身の丈以上のエネルギーを必要とする

肥大化した社会を創り出してしまいました。

エネルギー消費のあり方を立ち止まって見つめ直したい。

生命の源を創り出す現場から消費者への

一次産品の流通のしくみを変えたい。

私たちはそう強く思っています。


遠い未来まで人間が生きられるように

生命に直結するさまざまな営みや連環を知り

それに関わるさまざまな人たちとつながりながら

生命を守るための備えを工夫し

互いに楽しみ、喜び合えるような場を創り出そう。

東北ロクプロジェクトは、

地球に生きるすべての人たちが

真似したくなるようなライフスタイルをみんなで探り

新たな価値観を育んでいく地道な活動です。


そして、

この活動を多くの人々と共有する、開かれた場が

ロク ファーム アタラタです。

アタラタで、おいしく食べていただきながら

食材の背景にある人やコミュニティ、

技術や心意気、自然環境の問題など

これまで見えなかったことを知る。

限りのある自然に自分たちが生かされていることを知る。

エネルギーの使い方について見直してみる。

コミュニティの人たちが主体となり

まるで“クラブ活動”のような

住民たちの発想とクリエイティビティーが発揮される場を

創り出し持続していきたい。


アタラタは

学校であり、農場であり、

加工場であり、食堂であり、市場であり

地域の人たちの交流の場、そしてシェルターでもあるのです。

そして、何よりていねいに生きる喜び、

ゆっくりと生きていく豊かさについて

思いをいたす場所なのです。